幻の都「斎宮」を歩く史跡ウォークの道 8km (明和町)

コースのポイント

天皇に代わって伊勢神宮に仕えるため、天皇の代替わりごとに皇族女性の中から選ばれ、都から伊勢に派遣された「斎王(さいおう)」が住まう所で、宮殿と斎宮寮(さいくうりょう)という役所があったところが斎宮(さいくう)です。

斎宮は碁盤の目状に道路が走り、木々が植えられ、伊勢神宮の社殿と同じく清楚な建物が100棟以上も立ち並ぶ整然とした都市で、当時の地方都市としては九州の太宰府に次ぐ規模を持っていたとされています。

斎王宮の創設は奈良時代で、後醍醐天皇の代まで600年以上存続しましたが、その所在地は長い間不明で、幻の都と言われていました。

1973年以来の発掘で三重県明和町に斎宮跡が発見され、その範囲は160haに及ぶことが分かり、多くの貴重な遺物も発見され、78年には斎宮跡全域が史跡に指定されました。

今回紹介するコースは、幻の都と言われ、今も多くの謎を秘めているとされる「斎宮跡」の魅力を満喫いただく事ができます。

コースマップ

コースの見どころ

斎宮歴史博物館

斎宮調査の成果を映像や展示で学ぶことができるサイトミュージアムの中核施設です。

斎宮歴史博物館について詳しくはこちら

禊川

斎王が禊を行い、身を清めていたとされる川です。

日本の河川にしては珍しく、川岸が自然のままの林や竹藪になっていて、多種多様な水生生物が生息する自然豊かな河川で、日本の重要湿地500選にも選ばれています。

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八脚門跡

方格地割に伴うものでは、発掘長世で見つかっている唯一の門跡で、前後に4本ずつ、計八脚の柱が屋根を支えていました。

またこの門の発見により、方格地割が最大で東西7列あると特定されました。

八脚門跡についてくわしくはこちら

竹神社

旧斎宮村にあった25社の神を合祀し、野々宮が祀られていた現在地が境内となっています。

周辺からは平安時代の大規模な堀列や堀立柱建物の跡が発掘され、斎宮の中枢である内院があった場所ではないかとされています。

竹神社について詳しくはこちら

隆子女王の墓

醍醐天皇の孫女で第43代斎王として伊勢に遣わされ、3年の在位で病死されたとされる隆子女王(たかこじょおう)の墓です。

算所にある墓は宮内庁が管理、清楚なたたずまいをみせています。

隆子女王の墓について詳しくはこちら

栗須美神社

嵯峨天皇が斎王に大巳貴命(オオアナムチノミコト)を祀り鎮守の神社とするよう命ぜられた神社で、鎮守台ともいわれていました。

現在、氏神のあった所に石碑を建て伊勢神宮の遥拝所としています。

栗須美神社について詳しくはこちら

斎宮歴史博物館

 

投稿者プロフィール

多田 夏彦
多田 夏彦三重県ウオーキング協会普及指導部長
合同会社ランシス代表社員|三重県ウオーキング協会事務局長として三重県内のウォーキングの普及およびウォーカーのモチベーション創りを目指しています。
合同会社ランシス

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