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東海道・関宿、街並みを巡るみち 5㎞ (亀山市)
コースのポイント
亀山市関町は鈴鹿山脈の東麓にあり、古代には越前の愛発と美濃の不破と並んで三関と言われた伊勢鈴鹿の関が置かれていたところで、町名もこの鈴鹿の関に由来しています。
関町内には江戸時代の徳川家康の宿駅制度によって、東海道に53の宿場を設けられた際に、品川から数えて47番目にあたる関宿と、48番目にあたる坂下宿の2つの宿場町が整備され、特に関宿は西の追分で大和街道が、東の追分で伊勢別街道がそれぞれ分岐していた事もあり、参勤交代や伊勢参りの拠点として江戸時代には大いに繁栄しました。
関宿は旧東海道の宿場町のほとんどが旧態をとどめてない中、往時の町並みが残っていることから久野の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
今回紹介するコースは、そんな江戸時代の関宿の風情の残る昔ながらの町並みを満喫できるコースです。
コースマップ
コースの見どころ
JR関駅
駅舎は「関宿ふるさと会館」となっていて、中には亀山市観光協会の事務所があります。
関地蔵院
奈良東大寺の僧・行基が天然痘から人々を救うため、この関の地に地蔵菩薩を安置しました。
西の追分
西の追分は大和街道との分岐点にあたり、東海道・京都方面への次の宿は坂下宿で、鈴鹿峠を越えて京都へは19里半(78㎞)の距離にあります。
また、大和街道は加太(かぶと)越えをして伊賀から奈良に至ります。
観音山公園
鈴鹿国定公園内に位置し、季節の花・樹木などの自然を楽しむことができます。
アスレチックや石仏など幅広い年齢層の皆さんにお楽しみいただけます。
福蔵寺
織田信長の三男・信孝は本能寺の変で斃れた信長の菩提を弔うために、
旧家臣大塚長政に命じて福蔵寺の建立に着手したとされています。
東の追分
東海道と伊勢別街道の分岐点となっていて、旅人が伊勢神宮を遥拝するための大鳥居が建ちます。
この鳥居は伊勢神宮内宮にあったものを譲り受るもので、これがお木曵行事となっています。